ゆ旅

世界一周から離脱して、ゆっくり世界旅。

シベリア鉄道総括(ロシア号3等の場合)

まずは座席について。どこを選ぶのがいいのか?もちろん上の段が安くて下の段が高いです。

 

私が予約した時は最後の一席だったので通路側の下段しか選択の余地はなかったけど、個人的感想の優先順位は以下の通りです。

 

①4人用の下段

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足元に荷物沢山入れれるスペースがある(他の人も使うけど)。机と窓側を向かいの人と独占できる。布団敷きっぱなしでもいいけど、日中はシーツ片付けとかないと色んな人に座られる。誰かが座ってると寝れないのが微妙。すいてる車両ならそんなストレスもないハズ。夜中に途中下車するなら、荷物片付けやすくて良い。電源も近い。ロシア人と触れ合いたいなら4人側がオススメ。

 

②通路側の下段

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テーブルを出す時、布団を片付けないといけない。その布団の置き場所にも困る。座席幅も4人側に比べると若干狭い。
向かいの人がいないので気楽に窓とテーブル独占と思ってたけど、意外に面倒な場所。
大きな荷物は4人側の足元に入れるか、上段の棚に入れる。上段の棚は背が高い人じゃないと届かない。布団さえ引きっぱなしにしておけば、あまり誰にも立ちいられないけど、上の人にはちょっと申し訳ない。上の人がいなければそこそこ気楽で快適。あと、南側なので眩しい時間が多い。他の席の人との触れ合いはほとんどない。

 

③4人用の上段
布団は常に引きっぱなしでいつでも寝れる。
カーテンが開いてたら外の景色も上段から若干見れるけど、中国の寝台車両と違ってほとんど見えない。上に物置があるのでスペース狭くて背が低くても座るのは無理。誰にも干渉されないプライベートスペースというのは◎。すいてる車両なら通路側の下段がどこか空いてるはずなので、テーブル使う時はそこを使えばいい。値段は、4人用の下段よりは安いけど、通路側の下段と同じ値段の場合もある。

 

④通路側の上段
窓が上まで来てないので景色は一切見れない。寝ることしかできない場所。下の人が仲間なら良いけど、そうでなければごはん食べる時とかはどこかにお邪魔させてもらわなければいけない。基本的に居場所があまりない席。短時間乗車なら我慢できそう。とにかく一番安い席。

 


◼︎電源

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3等車だったけど、4人席には各テーブルの下に電源2つずつありました。通路側には2ヶ所しかなかったんだけど、幸い私の席にはあったので気を使わずいつでも充電できた。停車中は使えないけど動き出すと電気が通ります。
もしなければ、目の届く近所の人にモバイルバッテリーを充電させてもらうのが良さそう。
通路側の電源ある位置は、モスクワ側(ネット予約画面で左側)から2つめ、ウラジオ側(ネットで右側)から3つめでした。全車両共通ではないかもしれないけど、参考まで。

 

◼︎トイレ

1車両に2つありました。車掌さんが1日に数回掃除してくれててまぁまぁ綺麗。なんとトイレットペーパーから便座カバー、ペーパータオルまで付いてた。補充はそれなりにされるけど、ない時もある。停車中も使えるタイプのトイレだった。

 

◼︎シャワー
もちろんないけど、3泊4日は平気だった。顔洗うのはトイレの水で。歯磨きはペットボトルの水を使ってました。シーツと一緒にタオルも貸し出されます。

 

◼︎車内販売とお湯

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サモワール(お湯)のそばに販売品が置いてある。お菓子やカップラーメンなど。ノンアルコールのビールもあり(冷えてないかもだけど)。サモワールはめちゃくちゃ熱湯なので、日本から持ってきたサーモスじゃなかなか冷めなくてすぐに飲めないので水を足してた。
通路側の席だと、いつもテーブルを出してる訳じゃないので、コップを借りるよりも水筒の方が便利だった。持参のコップを使ってる人も多く、途中乗車ならコップを借りれない可能性もあるかも。

 

◼︎食料

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そんなに沢山持ち込まなくても停車駅で買えます。
中にお肉が入ったパンは大体どこでも売ってて、サラミ、ソーセージ類やチーズ、お菓子なども買える。たまにブーザやペリメニがあると人気でよく売れてた。チキンやサラダのお惣菜もある。レンジでチンしてくれる売店もある。ただし、街で買うより2倍ぐらいの値段がするものもある。私は食料を持ち込み過ぎてたので、もっと少なめで良かったかなと思いました。買い食いを楽しめなかった。
エカテリンブルクでは、構内にバーガーキングあり。出口を出れば構内の売店よりも安く軽食を手に入れることができます。
でも、最終日の停車駅はホームに売店がなかったので、ダッシュで入り口の方の売店に買いに行くか、準備しておくかです。
食堂車は使ってないけど、食堂車で食べるよりも、運んでもらってる人が多そうでした。私の3等車両では頼んでる人はいなかったけど、1等や2等の人はいたのかも。

 

◼︎Wi-Fi、SIM電波
Wi-Fiはもちろんない。私のMSCのSIM電波は、大きな駅に近づくとつながるけど、離れるとすぐ圏外。BEELINEもたぶん似たようなものだと思うけどどうなんだろう。
中ぐらいの街を通る時は、ほんと5分ぐらいしか使えない。森に入ったら大体圏外。

 

◼︎服装
5月の車内は十分暖かかったです。Tシャツで十分。寝る時も毛布使わずシーツだけでした。毛布もあるので使いたい人は使ってます。朝方少しだけ寒くなって長袖着たぐらい。外は寒いので上着は必要です。みんなスリッパも持参してました。


今回ロシア号に乗りましたが、次回があるならたぶん選ばないと思います。
ウラジオから乗るなら、すいてて安い099号でいいかな。見える景色は一緒だし、設備もたぶんあんまり変わらない。欧米人とかはロシア号とかあんま気にしてなさそうでした。
https://yukitabi2018.hatenablog.jp/entry/2018/05/13/013035

 

ウラジオから乗るか、北京(ウランバートル)から乗るかについては、通しで乗るとして、安さ重視ならウラジオ発です。自分でネットで予約できるし座席指定もできるし簡単です。便数も多い。細かいことにこだわらなければ、5月で約9000円で行けます。値段は時期などによって変動制なので参考までに。

 

面白さ重視なら、断然北京発です。中国、モンゴル、ロシアと景色は変わります。
でも、通しで乗るなら国際線だし2等以上しかないので5万は軽く越えると思います。手配も、日本から代理店を通して手配するか、現地で買うにしても窓口じゃなくて代理店経由です。週に2〜3便なので、現地で手配するならある程度余裕を持った日程じゃないと心配。
シベリア鉄道でなくても同じ路線でいいのなら安くて行けます(過去記事参照)。

 

シベリア鉄道ってもっとハードル高いと思ってたけど、簡単に旅できました。チケット代理店とかそのうち無くなるんじゃないだろうか。

 

シベリア鉄道上の街にいけば、サンクトペテルブルク⇆北京、ウラジオストクを旅するバックパッカーはいっぱいいました。自分の国で全て手配してきた人より、その都度チケット買ってる人の方が多かったかな…。欧米人は、刻む人が多くて、ほとんど2等でした。3等は韓国人率が高かったです。

 

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以上、個人的感想でした。